ペルー政府、外国人受刑者のエルサルバドル送還検討中

ペルーがエルサルバドル国籍の受刑者だけを同国に送るのか、それとも他国の受刑者も送るのかは不明だ。
エルサルバドルの刑務所(AP通信)

ペルー政府は12日、「極めて危険な」外国人受刑者をエルサルバドルの刑務所に送還する可能性を検討していると明らかにした。

これは、トランプ米政権がエルサルバドルに移民を強制送還する措置に倣う形となる可能性がある。

ペルー首相府の報道官は声明で、エルサルバドルとの協定の詳細について明らかにしなかった。

米政府は3月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラのギャング構成員約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。

米国はそれと引き換えにエルサルバドルに資金を提供している。

アラナ(Eduardo Arana)首相は議会演説で、「政府は非常に危険な外国人受刑者を出身国に移送するための二国間協力メカニズム、たとえばエルサルバドルなどの専門施設の利用について評価している」と語った。

ペルーがエルサルバドル国籍の受刑者だけを同国に送るのか、それとも他国の受刑者も送るのかは不明だ。

エルサルバドルの中部テコルカにある巨大刑務所は警備厳重であり、人権団体から批判を浴びている。

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