◎容疑者は8日午前のティファナ行きの国内線に乗り、離陸後、客室乗務員を襲い、コックピットに押し入ろうとした。
メキシコの格安航空会社ボラリスの旅客機をハイジャックして米国に迂回させようとしたとして、31歳の男が逮捕された。メキシコ当局が8日、明らかにした。
それによると、容疑者は8日午前のティファナ行きの国内線に乗り、離陸後、客室乗務員を襲い、コックピットに押し入ろうとした。
容疑者はこの際、客室乗務員に対し、米国に向かうよう迫ったという。
旅客機はハリスコ州グアダラハラの空港に緊急着陸。その後、警察官が男を逮捕した。
警察は容疑者の身元と認否を明らかにしておらず、動機も不明。当局によると、容疑者は取り調べに対し、近親者が誘拐され、離陸直前にティフアナに向かえば近親者を殺すと脅迫を受けたと供述したという。
地元メディアは関係者の話しとして、「容疑者は妻と2人の子供を連れて旅行していた」と伝えている。妻と子供がこの旅客機に乗っていたかは分かっていない。
旅客機はその後、ティフアナに向かった。