パナマ議員が台湾訪問へ、中国との外交摩擦を引き起こす
中米の小国パナマは今年、米国と中国の対立に巻き込まれた。
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米国の駐パナマ大使も声明を出し、中国外交部がパナマ議員の台湾訪問の中止を求めたことを批判した。
中米の小国パナマは今年、米国と中国の対立に巻き込まれた。
パナマのムリノ(José Raúl Mulino)大統領に批判的な議員団は先週、台湾を訪問すると発表。中国との新たな外交摩擦を引き起こした。
ムリノ氏はこの訪台計画について、「政府の承認を得ていない」と主張。「外交政策は行政府の責任であることを議員たちは認識すべきだ」と述べ、自制するよう促した。
現地メディアによると、在中国大使館は訪台を予定している10人の議員に対し、一つの中国原則に反することであり、内政干渉に当たるとして、直ちに中止するよう要請したという。
10人はコメント出しておらず、台湾を訪問するかは分からない。
パナマは2017年に中国と国交を結んだ。
トランプ(Donald Trump)米大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
またトランプ氏は「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張。返還しなければ「相応の措置を取る」と警告してきた。
米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理。その後、共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。
