▽カブレラ氏は先月末、米国とパナマの緊張が高まる中、パナマシティに到着した。
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トランプ米政権の駐パナマ大使は8日、中国を共通の脅威としながらも、パナマとの関係強化を約束した。
カブレラ(Kevin Cabrera)大使は首都パナマシティの記者団に対し、「私の優先事項はこの地域における中国の有害な影響に対抗するための作戦を強化することだ」と語った。
カブレラ氏は先月末、米国とパナマの緊張が高まる中、パナマシティに到着した。
トランプ(Donald Trump)大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
またトランプ氏は「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張。返還しなければ「相応の措置を取る」と警告してきた。
カブレラ氏は「パナマにとっても、この地域にとっても、中国は良い同盟国ではない」と述べ、「我々は麻薬密売の問題やパナマ運河の警備強化で協力することができる」と付け加えた。
在パナマ・中国大使館は声明でカブレラ氏の発言を「事実に反する」と批判した。
また中国大使館は「中国とパナマの一帯一路構想に関する協力は実り多い成果を上げている」と強調した。
米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理。その後、共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。
パナマ運河は政府機関であるパナマ運河庁によって管理されている一方、運河の両端にある2つの港は香港の複合企業CKハチソン・ホールディングスが運営権を保有している。
CKハチソンは3月、パナマの資産を含む228億ドルの港湾事業の大部分を米国の投資会社ブラックロック率いる連合体に売却することで合意したと発表。米政府はこれを歓迎し、中国は不満を表明した。