◎教員組合のデモは全国に拡大し、建設業界、先住民族グループ、政府に不満を抱く多くの市民が参加した。
パナマの教員組合は1日、約1カ月続いたストライキの終了を宣言した。
インフレや政治家の汚職などに抗議する教員組合のストは多くの賛同を集め、他のセクターに広がり、大混乱を引き起こした。
教育者たちはガソリン、食品、医薬品の価格高騰にウンザリし、政治家の汚職を非難し、教育部門への投資を増やすよう政府に求めてきた。
教員組合のデモは全国に拡大し、建設業界、先住民族グループ、政府に不満を抱く多くの市民が参加した。
デモ隊は南北アメリカ大陸の国々を結ぶ幹線道路網「パンアメリカン・ハイウェイ」を含む高速道路を占領し、供給路を断ったため、各地で物資不足が深刻化したと伝えられている。
政府はローマカトリック教会が仲介する協議の末、生活必需品数十種の価格を据え置き、ガソリン価格を引き下げることに合意した。
AP通信によると、政府は医薬品不足を緩和するための取り組みも合わせて約束したという。
全国デモを率いる団体と政府の協議は3日に再開される予定。団体は電気料金の引き下げ、政治家の汚職防止、政府の透明性向上など、いくつかの提案をしている。
教員組合は1日、首都メキシコシティで最後の集会を開催した。