パナマ政府、650隻の船舶を登録簿から除外、取り締まり強化
登録簿から削除された船舶はパナマの国旗を掲げて航行することができなくなる。
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中米パナマの海事当局は2日、米国の制裁措置の履行と自国旗を掲げる船舶に対する厳格な規則の適用を目的として、650隻を超える船舶の登録を取り消したと発表した。
それによると、昨年開始した措置により、制裁執行を迅速化するための対応が可能になった結果、船舶登録簿(8500隻以上)から新たに214隻を削除したという。
登録簿から削除された船舶はパナマの国旗を掲げて航行することができなくなる。
イランの核開発に反対する団体UANIは先週、パナマ当局が制裁違反者に対する十分な措置を講じていないと指摘。イランの違法石油取引を支援する行為を「直ちに中止」し、イラン産石油を運ぶすべてのタンカーからパナマの国旗を取り除くよう求めていた。
UANIによると、イラン産石油を輸送していると疑われる船舶の約5分の1がパナマの国旗を掲げて航行している。
トランプ(Donald Trump)米大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
パナマ政府は2019年、リベリアやマーシャル諸島を含む国々と協定を結び、制裁違反を回避するため、登録が取り消されたり拒否されたりした船舶に関する情報を交換した。
またパナマ政府は追跡を避けるために意図的にトランスポンダーをオフにする船舶に対する対策も開始した。