◎ボートに乗っていた27人のほとんどがアフガン人とみられる。
中米パナマ沖で移民を乗せたボートが転覆し、少なくとも4人が死亡、2人が行方不明になっている。警察当局が15日、明らかにした。
それによると、ボートに乗っていた27人のほとんどがアフガン人とみられる。沖合数十キロの地点で荒波に飲まれ転覆したという。
沿岸警備隊は不審なボートがいるという漁師の通報を受け現場に急行。ひっくり返ったボートを発見し、漁師らと協力して21人を救助した。
沿岸警備隊が公開した映像には岩場に引っかかった遺体とひっくり返ったボートが映っていた。
パナマとコロンビアの間にある危険な密林地帯「ダリエン地峡(Darien Gap)」を通過する移民が増加し続けており、社会問題になっている。
以前ダリエン地峡を徒歩で横断するには1週間以上かかっていたものの、最近はルートが確立され、移民を支援するボランティアが配置されるなどした結果、3~4日程度で通過できるようになった。
しかし、強盗、レイプ、誘拐などのリスクは依然として高く、一部の移民は費用のかかる海上ルートを選択しているようだ。
パナマ政府によると、昨年ダリエン地峡を通過した移民は2022年の2倍以上に急増。初めて50万人を超えた。