▽この銅山は世界の生産の1%余りを占める。
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中米パナマのムリノ(José Raúl Mulino)大統領は27日、カナダの鉱山会社ファースト・クァンタム・ミネラルズが所有する巨大銅鉱山の閉鎖が同国の経済に大きな影響を与えていると指摘した。
最高裁判所は23年11月、銅山を巡るファースト・クァンタム社との契約を認める法律を違憲と裁定。これを受け、前政権は銅山を閉鎖すると表明した。閉鎖時期には言及していない。
この銅山は世界の生産の1%余りを占める。
ムリノ氏は定例会見で、「パナマは現在、銅山が生み出してきた雇用、銅がもたらす利益を失い、動揺している」と語った。
この銅山はパナマのGDPの5%を占め、数万の雇用を生み出してきた。
ファースト・クァンタム社は少なくとも300億ドルの損害賠償を求める仲裁を申し立てている。政府はまだ銅山の将来を決定していない。
ファースト・クアンタム社は「仲裁が最後の、最良の選択肢であり、問題を解決して銅山を再開する方法を見つけることを望んでいる」と表明している。
ムリノ氏は社会保障政策の問題を解決した後、銅山の将来について最終決断すると述べた。
ムリノ氏は2024年の就任時、社会保障制度改革を最優先課題とし、2025年第1四半期までに銅山に関する決定を下すと述べていた。
パナマ議会がファースト・クァンタム社との新たな契約を承認した後、大規模な抗議デモが発生。それ以来、同社は生産停止を余儀なくされている。