◎昨年ダリエン地峡に入った移民の半数がベネズエラ人であった。
コロンビアとパナマの国境「ダリエン地峡」を進む移民(Ivan Valencia/AP通信)

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は3日、中米パナマとコロンビア政府が両国の間にある危険な密林地帯「ダリエン地峡(Darien Gap)」に入る移民を保護できていないと指摘した。

HRWは報告書の中で両政府に対し、ダリエン地峡で起きている人道危機に対処する大臣を任命するよう求めた。

昨年ダリエン地峡を通過した移民は52万人を突破。22年の2倍以上に急増し、過去最高を更新した。

そこを通過した移民は中米とメキシコを巻き込んで米南部国境を目指す。米当局が昨年拘束した移民は250万人に達した。

HRWによると、そこに入った多くの移民が強盗、強姦、人身売買などに巻き込まれ、途中で亡くなることも珍しくないという。

HRWはパナマ政府に対し、ダリエン地峡内における緊急医療援助団体「国境なき医師団」の活動を制限するという最近の決定を見直すよう求めた。

パナマ政府はNGO職員が犯罪に巻き込まれる可能性があるとして、活動エリアを制限している。

昨年ダリエン地峡に入った移民の半数がベネズエラ人であった。時点はエクアドルとハイチの数万人。アフガン難民は4000人ほど。中国人が保護されたケースもある。

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