◎コルティソ大統領は先週、新規鉱業権(地層から鉱物を採掘し、取得する権利)の資格を無期限停止する法案に署名した。
パナマ当局は7日、海外企業の採掘契約取り消しを求める抗議デモに参加していた民間人2人が死亡したと明らかにした。
地元メディアによると、この事件に関与した疑いで少なくとも1人が逮捕されたという。
コルティソ(Laurentino Cortizo)大統領は先週、新規鉱業権(地層から鉱物を採掘し、取得する権利)の資格を無期限停止する法案に署名した。
この法律は既存の鉱業権の「更新」も禁じる。
つまり、既存の鉱業権を持つ企業は採掘を許可されるため、デモ隊が操業停止を求めているミネラ・パナマ社の露天掘り鉱山は20年間操業を継続できる予定だ。
警察当局は2人が死亡した経緯を明らかにしていないが、一部の地元メディアは採掘賛成派のトラック運転手がデモ隊に向けて発砲したと伝えている。
ソーシャルメディアで拡散した動画には容疑者とみられる人物が銃を持ち、デモ隊が道路に設置したタイヤを蹴っ飛ばすところが映っていた。その近くには遺体が横たわっている。
このデモは3週間ほど前から続いており、首都パナマシティの一部地域などで暴動に発展した。
今月1日には道路封鎖に激怒した運転手が参加者1人をひき殺す事件が発生している。
政府とミネラ・パナマ社の契約の賛否を問う国民投票を実施する法案は国会で審議待ちの状態である。
コルティソ政権は先月、ミネラ・パナマ社との契約を承認した。