メキシコ・マヤ鉄道脱線事故、線路の切り替えスイッチが誤作動か、ケガ人なし
この事故は19日に発生。カンクンからユカタン州の州都メリダへ向かっていた4両編成の列車がイザマル駅構内で脱線した。
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メキシコ東部ユカタン半島のマヤ鉄道で発生した脱線事故について、当局は20日、列車が通過中に線路の切り替えスイッチが誤作動したと明らかにした。
この事故は19日に発生。カンクンからユカタン州の州都メリダへ向かっていた4両編成の列車がイザマル駅構内で脱線した。
この事故で1両が脱線し、隣の線路に止まっていた列車に接触しかけた。
警察によると、ケガをした人はいなかったという。
マヤ鉄道はカリブ海の人気リゾート地カンクンと遺跡を結ぶ全長約1500キロの環状鉄道。23年末に部分開業した。
国軍が列車を運営し、その大部分を建設した。
陸軍の参謀長は記者会見で、「信号システムに不具合が発生し、列車がゆっくり進んでいる最中に線路が切り替わったようだ」と語った。
また参謀長は「このスイッチは自動化されており、運転士は駅に入るよう指示されていたが、4両のうち2両が通過した後、線路が突然切り替わり、線路から外れたと説明している」と述べた。
スイッチが誤作動した原因は明らかになっておらず、軍と警察が調べている。
政府は多くの観光客がカンクンからこの列車に乗車し、マヤ遺跡の各駅を訪れると期待していた。
しかし、カンクンから有名なマヤのパレンケ遺跡までの往復ルートの1日あたりの乗客数は100~200人程度にとどまっている。これは、1日4、5本のバスで処理できる量である。
政府は当初、この列車の利用者数を1日あたり2万2000~3万7000人と見積もっていた。