◎メキシコでは死者の日とハロウィーンが競合し、この期間中、多くの市民が様々なマスクを着用したり、顔にペイントをしてイベントに参加する。
2022年11月2日/メキシコ、首都メキシコシティ、死者の日のパレード(Getty Images)

麻薬カルテルの暴力に悩まされているメキシコの複数の都市が「死者の日(11月2日)」やハロウィーンに先立ち、市民に対し、顔を隠すマスクを着用しないよう呼びかけている。

メキシコでは死者の日とハロウィーンが競合し、この期間中、多くの市民が様々なマスクを着用したり、顔にペイントをしてイベントに参加する。

陸軍、州兵、警察はマスクをつけると顔を識別できず、犯罪者を見逃す可能性があると懸念している。

地元メディアによると、各地の死者の日の前夜祭は滞りなく行われているようだ。

しかし、暴力事件が多発している少なくとも3つの都市では当局が市民に「マスクつけて外出しないで」と注意を促している。

米国と国境を接する北部ティフアナ、クリアカン、エルモシージョの3都市は市民に夜遅くまで外出しないこと、また大人にはマスクを着用しないよう警告した。

ティフアナ当局は10月31日、ハロウィーンに乗じた犯罪のリスクが高まっているとして、特別警備体制に移行すると発表した。

カルテルの戦闘員の多くは目元以外を隠して行動する。また移動する際は銃器を所持していることがほとんどだ。

ティフアナ当局は声明で、「目元以外を隠して外出すると、カルテルやギャングの戦闘員と間違えられて、トラブルに巻き込まれる恐れがある」と警告した。

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