ニカラグア軍の元幹部、亡命先のコスタリカで殺害される

サムカム氏は首都サンホセの郊外にあるコンドミニアムで何者かに撃たれ死亡した。
中米ニカラグア、首都マナグア(Getty Images)

ニカラグア軍の元幹部であるロベルト・サムカム(Roberto Samcam)氏が19日、亡命先のコスタリカで殺害された。同氏の妻が明らかにした。

ロイター通信によると、サムカム氏は首都サンホセの郊外にあるコンドミニアムで何者かに撃たれ死亡したという。

地元メディアは関係者の話しとして、「犯人は配達員を装ってサムカム氏に近づき、少なくとも8発撃った後、バイクで逃走した」と伝えている。

サムカム氏はサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の元大佐で、オルテガ(Daniel Ortega)大統領を独裁者と呼んでいた。

ロイターによると、サムカム氏は2018年の反政府デモに参加した後、ニカラグアを離れた。

国連はこのデモで少なくとも350人が死亡、数千人が勾留されたと報告している。

サムカム氏はオルテガ氏が弾圧を主導し、治安部隊に武力を行使するよう命じたと非難していた。

オルテガ氏はこのデモを鉄の拳でねじ伏せ、5000以上のNGOを閉鎖または非合法化し、野党政治家を含む数千人を恣意的に逮捕・投獄してきた。

弾圧に屈したカトリック教会やNGOの施設などは軒並み差し押さえられている。これらの裁判は刑務所内の手作り簡易裁判所で行われ、被告たちは一方的に長期刑を宣告されてきた。

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