◎マルドナド氏はニカラグアの独裁者オルテガ大統領が大規模な街頭抗議デモを武力で鎮圧した2018年にコスタリカに逃れた。
コスタリカに亡命したニカラグアの野党関係者が何者かに銃撃された。現地メディアが11日に報じた。
それによると、銃撃されたのは2018年に亡命したマルドナド(Joao Maldonado)氏。意識不明の重体と伝えられている。
AP通信はコスタリカ警察当局者の話しとして、「マルドナド氏は7発の銃弾を受け、重体である」と伝えている。
APによると、マルドナド氏は10日午後、首都サンホセ市内でパートナーとドライブ中、オートバイに乗った2人組に撃たれたという。
警察はこの事件に関するコメントを出していない。
一部の地元メディアはマルドナド氏に近い関係者の話しとして、「マルドナド氏のパートナーも入院している」と伝えている。
マルドナド氏が命を狙われたのは2度目。前回は2021年、同じくコスタリカで、同氏の父がニカラグアの刑務所で死亡してから数カ月後に起きた。
マルドナド氏はニカラグアの独裁者オルテガ(Daniel Ortega)大統領が大規模な街頭抗議デモを武力で鎮圧した2018年にコスタリカに逃れた。
それ以来、何十万人ものニカラグア人が国を逃れ、コスタリカなどの近隣隣国に亡命している。
マルドナド氏に近い人物は地元メディアの取材に対し、「マルドナド氏は今も明確にオルテガ政権を批判しており、迫害を受けてきた」と語った。
コスタリカ警察は前回の襲撃以来、マルドナド氏を保護下に置いていた。10日の襲撃に警察が対応したかどうかは不明。地元メディアは「銃撃戦はなかった」と伝えている。