ニカラグア当局、オルテガ大統領の盟友を調査

アルセ氏は1980年代に同国を統治したサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の9人の指揮官の1人であった。
ニカラグア共和国(Getty Images)

ニカラグア当局は7月30日、オルテガ(Daniel Ortega)大統領の盟友であるアルセ(Bayardo Arce)氏を調査していると発表した。

アルセ氏は1980年代に同国を統治したサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の9人の指揮官の1人であった。

アルセ氏はオルテガ氏が反対派への弾圧を強化し、国際外交から孤立する中、FSLNの将軍として最後までオルテガ氏を支援した人物であった。

地元メディアによると、アルセ氏は自宅軟禁下に置かれているという。

これにより、オルテガ政権下で同様の措置を受けた元軍指導者は3人目となった。

ニカラグア司法長官事務所は声明で、アルセ氏に対する捜査について、「国家の遺産に影響を与える可能性のある資産、財産、企業を含む取引における不正の可能性に関するものである」と説明した。

また同事務所は「アルセ氏は2度召喚されたが、今日まで出頭に同意していない」と付け加えた。

オルテガ氏は2018年の反政府デモを鉄の拳でねじ伏せ、350人以上を殺害して以来、5000以上のNGOを閉鎖または非合法化し、野党政治家を含む数千人を恣意的に逮捕・投獄してきた。

弾圧に屈したカトリック教会やNGOの施設などは軒並み差し押さえられている。これらの裁判は刑務所内の手作り簡易裁判所で行われ、被告たちは一方的に長期刑を宣告されてきた。

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