◎警察はラジオ局に機動隊を送り、強制退去させた。
2018年9月6日/ニカラグア、ダニエル・オルテガ大統領(Getty Images/AFP通信)

ニカラグア政府は1日、ローマカトリック教会に属する6つのラジオ局に閉鎖を命じた。

地元メディアによると、警察はラジオ局に機動隊を送り、強制退去させたという。

北部マタガルパ県の司教はミサの中で、「当局から閉鎖を命じる通知が届いた」と語った。

この司教はオルテガ(Daniel Ortega)大統領の独裁を批判する教会関係者のひとりである。

地元メディアによると、この司教はオルテガ政権下で拘束された政治犯や市民の釈放を要求し、今年初めにはハンガーストライキを行ったという。

AP通信は警察筋の話を引用し、「機動隊はマダガルパ県の教会ラジオを運営している教会施設を占領した」と報じているが、詳細は分かっていない。

マダガルパ教区は1日に声明を発表。占領を非難し、「司祭への暴力はマダガルパ教区全体の弾圧を意味する」とした。

同教区はラジオを通じて信者に政府の弾圧に屈しないよう呼びかけた。「私たちは包囲されています。機動隊は私たちの機材を壊すでしょう...」

オルテガ政権は今回の閉鎖命令に関するコメントを発表していない。オルテガ氏はこの数カ月で1000を超える非政府団体に閉鎖を命じ、反抗的な野党議員や活動家を次々投獄している。

オルテガ氏は昨年11月の不正総選挙で4期目を決め、政敵の排除を開始した。米国とEUはオルテガ政権の高官とその家族に制裁を科している。

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