◎前任のアルコス氏は10月1日に宣誓し、6日、首を切り落とされた状態で発見された。
2024年10月10日/メキシコ、南部ゲレロ州チルパンシンゴ、市長暗殺に抗議する人々(AP通信)

メキシコ南部ゲレロ州チルパンシンゴの新市長が宣誓し、麻薬カルテルやギャングの暴力と戦うと誓った。現地メディアが10日に報じた。

前任のアルコス(Alejandro Arcos)氏は10月1日に宣誓し、6日、首を切り落とされた状態で発見された。

報道によると、アルコス氏の頭部は胴体の上に置かれ、上半身にカルテルのシンボルが刻まれていたという。

アルコス氏の後を継いだアラルコン(Gustavo Alarcón)新市長はチルパンシンゴの市庁舎で宣誓。「市民のために働く」と誓い、暴力と戦うと約束した。

アルコス氏は殺害される前、地元メディアの取材に対し、「市長にもより多くの保護が必要だ」と語っていた。しかし、公安はアルコス氏本人から正式な保護要請は受けていないと主張している。

州政府および連邦政府は必要に応じて、市長に防弾車、ボディーガードの増員、緊急通報システムを提供することができる。

アラルコン氏がそのような保護を受けるかどうかは不明である。

チルパンシンゴは長い間、麻薬カルテル「ロス・アルディジョス」と対立するカルテル・ギャングによる血生臭い縄張り争いの舞台となってきた。

この抗争の結果、何百件もの凄惨な殺人事件が発生した。

ロス・アルディジョスは2023年7月、麻薬と武器所持で逮捕された2人のリーダーの釈放を勝ち取るためにデモを主導。警察の装甲車を乗っ取り、幹線道路を封鎖、警察を人質に取った。

麻薬カルテルやギャングは暴力の根絶を訴える首長や首長候補を標的にする。

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