◎エルサルバドルの憲法は同一人物が2期連続で大統領を務めることを禁じているが、1期(5年)間隔を空ければ立候補できる。
エルサルバドルのブケレ大統領(Getty-Images/AFP通信)

エルサルバドル議会は11月30日、来年の大統領選で再選を目指すブケレ(Nayib Bukele)大統領の長期休暇を承認した。

同国の憲法は同一人物が2期連続で大統領を務めることを禁じているが、1期(5年)間隔を空ければ立候補できる。

しかし、高等選挙裁判所は先月、ブケレ氏の出馬を認めた。

議会は選挙運動を行うという理由で6カ月間の長期休暇を取ることと、ブケレ氏の施設秘書を大統領代行に選出することを賛成多数(賛成67-反対12)で承認した。

また議会はウジョア(Félix Ulloa)副大統領の出馬も合わせて承認した。

ブケレ氏の私設秘書は2024年5月30日まで大統領代行を務める予定だ。

地元の独立系メディアはブケレ氏の出馬を「違法」と報じている。専門家たちも「憲法の4つの条項に違反している」と非難しているが、最高裁判所は今月、野党の訴えを退け、ブケレ氏の出馬は法的要件を満たしていると裁定した。

最新の世論調査によると、ブケレ氏とギャング掃討作戦の支持率は80%を超え、90%に届く勢い。国際社会は一連の取り締まりを「人権侵害」と非難している。

過去1年8カ月の取り締まりで逮捕されたギャングまたはギャングと疑われる市民は8万人近くに達した。その大半が裁判を受けることなく刑務所に勾留されている。

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