ホンジュラスで大統領就任式、右派のアスフラ氏が宣誓
就任式は首都テグシガルパの国会で執り行われ、外国元首の出席はなく、各国外交団の代表や国際機関関係者が列席した。
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ホンジュラスで27日、大統領就任式が行われ、トランプ(Donald Trump)大統領の支持を受けた右派のアスフラ(Nasry Asfura)氏が宣誓した。アスフラ氏は保守派の実業家で、トランプ氏の支援を受けて選挙戦を戦い、2025年11月の大統領選で僅差の勝利を収めた。就任式は首都テグシガルパの国会で執り行われ、外国元首の出席はなく、各国外交団の代表や国際機関関係者が列席した。
アスフラ氏は就任演説で、雇用創出、治安対策、医療や教育といった社会サービスの改善に取り組む意向を示し、「ホンジュラスの隅々に実際の解決策を提供するため全力で指導する」と述べた。また、効率的な政府運営を目指し、国家機構の規模縮小にも言及した。さらに、ギャングなどの暴力が深刻な問題になっているとの認識も示し、治安対策を重点課題として打ち出した。
アスフラ氏は67歳、テグシガルパの元市長(2014~22年)で、保守政党「国民党」の候補として昨年の選挙に臨んだ。
大統領選は接戦となり、最終的な得票率はアスフラ氏が40.27%、中道のナスララ(Salvador Nasralla)氏が39.53%であった。両候補の差は1ポイント未満で、ナスラヤ氏側は選挙結果に対し不正があったとして異議を唱えている。
今回の選挙ではトランプ氏がアスフラ氏を公に支援し、勝利を強く後押ししたことが論争となった。トランプ氏は選前、「ホンジュラスの真の自由の味方」としてアスフラ氏を支持し、他の候補が勝利した場合、同国への援助を打ち切る可能性にも言及した。この明確な支持表明はホンジュラス国内の政治状況に影響を与えたとの指摘がある。
また、アスフラ氏と同じ国民党に所属するエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)元大統領は、麻薬密輸関与の罪で米国で長期刑を受けていたが、トランプ政権下で恩赦を受け釈放されている。この人物との関係も選挙戦の争点の一つとなった。
ホンジュラスは中米で最も貧困率が高く、治安や経済停滞といった構造的な課題を抱えている。アスフラ氏はこうした問題に対処するため、国内への投資促進やインフラ整備を進め、雇用創出を図る方針を強調しているが、具体的な政策の詳細は今後明らかにしていくとしている。
一方、選挙過程を巡っては集計遅延や技術的な問題、不正疑惑が報告され、結果に対する不信が根強い。ナスララ氏は「正当な大統領は自分だ」と主張し続けており、政治的対立が続く懸念もある。今後アスフラ新政権が国内の分断をどう収束させ、民主的正統性を高めるかが焦点となる。
アスフラ氏の任期は2026年から2030年までの4年間、今後米・ホンジュラス間の関係や地域安全保障、経済協力の在り方に影響を与える可能性がある。特に米国との連携は今後の政策運営にも大きく影響するとみられている。
