◎このキャンプはコロンビアからダリエン地峡を抜けた移民を一時的に保護している。
中米パナマ当局は2日、同国とコロンビアの間にある危険な密林地帯「ダリエン地峡(Darien Gap)」近くの移民キャンプで移民同士の乱闘が発生し、車両少なくとも10台が破壊されたと発表した。
このキャンプはコロンビアからダリエン地峡を抜けた移民を一時的に保護している。
当局は乱闘に関与した44人を逮捕したと報告している。
それによると、乱闘は1日夜から始まった。1つのテントをめぐって女性2人が口論になり、最終的には250人ほどが殴り合いに参加したとみられる。
パナマ当局は移民を移送するバスなど、少なくとも10台が破壊されたとしている。
移民はこのキャンプからバスに乗り込み、パナマを横断してコスタリカ国境に向かう。
昨年ダリエン地峡を通過した移民は50万人を突破。過去最高を大幅に更新した。
そこを通過した移民は中米とメキシコを巻き込んで米南部国境を目指す。米当局が昨年拘束した移民は250万人に達した。
コロンビアの警察当局は先月末、北部の港で人身売買に関与したとされる船長2人を逮捕。その結果、ダリエン地峡を目指す移民約8000人が行き場を失ったとされる。