◎グアナフアト州はメキシコで最も殺人事件が多い州である。
メキシコ中部グアナフアト州で正体不明の武装集団が2家族6人を殺害した。警察が17日、明らかにした。
それによると、事件は同州セラヤ郊外の町で発生。少年を含む2家族の6人が射殺されたという。
州警察は声明で、「6人は自宅近くの建設現場で働いている最中、複数人に撃たれたようだ」と明らかにした。
警察が現場を封鎖し、殺人事件として捜査している。
グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
セラヤでは今年に入ってから、少なくとも20人の警察官が殺害されている。いずれの事件も容疑者は捕まっていない。
地元メディアは今回事件が発生した町について、「殺人が報告されたのは数年ぶり」と報じている。
グアナフアト州はメキシコで最も殺人事件が多い州である。ハリスコ新生代はシナロアだけでなく、地元のギャングとも土地の支配権をめぐって、血生臭い争いを続けている。