◎正体不明の武装集団が市郊外の道路で車両登録をチェックしていた警察官3人に向けて銃を乱射した。
メキシコ、首都メキシコシティの警察官(Getty Images/AFP通信)

メキシコ部グアナフアト州セラヤの検問所で銃撃事件があり、警察官2人が死亡した。捜査当局が11日、明らかにした。

それによると、正体不明の武装集団が市郊外の道路で車両登録をチェックしていた警察官3人に向けて銃を乱射したという。

この攻撃で2人が死亡、1人が負傷し、地元の病院に搬送された。地元メディアによると、負傷した警察官の容体は安定しているという。

グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。

セラヤでは今年に入って18人の警察官が殺害されている。いずれの事件も容疑者は捕まっていない。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は11日の定例記者会見でこの事件に言及。亡くなった警察官に哀悼の意を表し、警察と陸軍が容疑者を追跡していると述べた。

州警察はその後、武装集団が検問所を含む少なくとも4カ所で銃を乱射したと発表。警察官以外に死傷した人がいるかどうかは分かっていない。

AP通信は警察関係者の話しとして、「地元の麻薬カルテルもしくはギャングが関与している可能性がある」と報じた。

グアナフアト州はメキシコで最も殺人事件が多い州であり、その中でもセラヤは特に危険な町のひとつとされる。

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