◎米国南西部のメキシコ国境で拘束された不法移民の数は1日1万人を超えた日もあった。
メキシコの主要経済団体は20日、米政府がテキサス州と同国を結ぶ2つの鉄道を一時的に閉鎖すると決定したことについて、1日あたり1億ドルの出荷遅延が発生していると明らかにした。
同団体はバイデン政権に対し、この措置を中止するよう要請した。
米税関・国境警備局(CBP)は17日、この措置について、不法移民の流入に対応するものであると表明。経済団体に理解を求めた。
それによると、中南米の多くの移民がこの2線路の貨物列車に乗り、テキサス州に入ったところで飛び降りているという。
CBPはアリゾナ州とカリフォルニア州サンディエゴのメキシコ国境でも警備を強化している。
メキシコの主要経済団体はこの封鎖を「移民政策の失敗の表れ」と非難した。
CBPによると、今月南西部のメキシコ国境で拘束された不法移民の数は1日1万人を超えた日もあったという。
メキシコは家畜の飼料に必要なトウモロコシや大豆製品の多くを米国から鉄道で輸入している。また自動車部品や自動車も鉄道で輸送されている。