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駐ペルー・メキシコ大使が出国、元首相の亡命申請巡り国交断絶

ペルー政府は3日、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス氏の亡命申請を受理したことを受け、メキシコとの外交関係を断絶。チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にとどまっている。
2025年11月5日/ペルー、首都リマの在メキシコ大使館(ロイター通信)

ペルー政府は9日、チャベス(Betssy Chávez)元首相の亡命申請をめぐって緊張が高まる中、駐メキシコ大使が出国したと明らかにした。

ペルー移民局はX(旧ツイッター)への投稿で「本日、政府の規定に基づき、メキシコ合衆国の大使が出国審査を経て同国を離れた」と書いた。

ペルー政府は3日、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス氏の亡命申請を受理したことを受け、メキシコとの外交関係を断絶。チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にとどまっている。

捜査当局はチャベス氏がカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領のクーデター未遂事件に関与したと主張している。

カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。

議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。

カスティジョ氏は軍部の支持を得られず、その後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。

検察はチャベス氏を反乱の共犯者と認定。禁固25年を求刑している。

ペルー政府は7日、チャベス氏の出国を認めないと表明。この決定により、チャベス氏の亡命は事実上阻止された。

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