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メキシコ議会、関税引き上げ法案の審議を延期、最大50%

シェインバウム氏は自動車、繊維製品、衣類、プラスチック、鉄鋼などの製品に対する関税を最大50%に引き上げることを求める法案を先月初めに議会に提出した。
メキシコのシェインバウム大統領(Getty Images/AFP通信)

メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は9日、議会が中国やその他アジア諸国からの約1500品目に対する関税引き上げ案の採決を保留すると表明した。

政府はこれらの国々と協議を行い、提案内容の変更を検討する。議会は法案の審議を先送りする方針だ。

この関税案には、中国およびその他アジア諸国からの自動車に対する50%関税、ならびに鉄鋼、玩具、オートバイに対する35%関税が含まれている。

シェインバウム氏は自動車、繊維製品、衣類、プラスチック、鉄鋼などの製品に対する関税を最大50%に引き上げることを求める法案を先月初めに議会に提出した。

アナリストたちはこの動きをトランプ(Donald Trump)米大統領を「なだめる」試みと見ている。

米国に次ぐ貿易相手国である中国はこの提案について、投資家の信頼を損なうと批判している。また中国はメキシコが動いた場合、自国の権利と利益を守るために「必要な措置」を講じると警告した。

シェインバウム氏は定例会見で、「関税引き上げの潜在的な影響を分析している」と語った。

またシェインバウム氏は「我々は議会に提出した法案を修正できるかどうか、各国と協議している」と述べた。

与党・国家再生運動(MORENA)の下院議長らは8日、この法案の審議を一時停止し、11月末に再開すると記者団に説明していた。

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