◎オブラドール大統領は今年5月、米国に不法入国したベネズエラ、ニカラグア、キューバなどの移民を受け入れることに合意した。
米国への移住を目指す中南米の移民約6000人がメキシコ南部チアパス州のキャンプを出発した。現地メディアが24日に報じた。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は来週、メキシコを訪問して移民問題について協議する予定だ。
AP通信によると、移民の一行はグアテマラ国境近くのチアパス州タパチュラのキャンプを24日に出発したという。
移民たちは警察が見守る中、幹線道路をゆっくり進み、米政府に国境を開放するよう要求した。
妻子をホンジュラスに残す男性はAPに対し、「この行進が米国で変化をもたらし、入国許可が下りることを願っている」と語った。
オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は今年5月、米国に不法入国したベネズエラ、ニカラグア、キューバなどの移民を受け入れることに合意した。
しかし、この協定締結後も米国を目指す移民は増え続け、二国間貿易を混乱させ、米共和党保守層による反移民感情を煽り、バイデン政権の支持率を押し下げている。
米税関・国境警備局(CBP)によると、今月南西部州で拘束された移民は1日あたり約1万人に達した。
一部の移民は貨物列車に乗って国境を越え、米領内に飛び降りるという危険行為を繰り返している。CBPは今月、テキサス・メキシコを結ぶ2つの貨物路線に閉鎖を命じた。