▽これは移民の大量送還を公約に掲げるトランプ次期米大統領の警告に対応するものである。
2024年7月22日/メキシコ、チアパス州シウダーイダルゴ郊外、米国を目指す移民(AP通信)

メキシコ政府が移民向けの新しいアプリを開発中だ。

デラフエンテ(Juan Ramón de la Fuente)外相は27日、AP通信の取材に対し、「移民が米当局に拘束されそうになった際、親族や地元の領事館に警告を送ることができる携帯電話アプリを開発中である」と語った。

これは移民の大量送還を公約に掲げるトランプ(Donald Trump)次期米大統領の警告に対応するものである。

デラフエンテ氏はこのアプリについて、「テスト段階であり、非常にうまく機能している」と述べた。

それによると、このアプリはユーザーがタブを押すことで、あらかじめ選択した親族や最寄りのメキシコ領事館にアラート通知を送ることができるという。

デラフエンテ氏はこのアプリを「パニックボタン」と表現した。「拘束が差し迫っている際、スマートフォンをタップするだけで最寄りの領事館に信号を送ることができます...」

米当局は国内で外国人を拘束した場合、国籍を確認し、その領事館に通知する義務がある。メキシコ政府は自国民を支援するため、領事館スタッフによる法的支援を強化しているという。

デラフエンテ氏は来年1月にこのアプリの運用を開始したいとしている。トランプ氏は1月20日に就任する予定だ。

メキシコ政府によると、米国で合法的な居住権を持つメキシコ移民は約1150万人、居住権や適切な書類を持たない移民は約480万人いる。

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