◎メキシコにおける中国からの輸入は1190億ドルに達する一方、対中輸出は110億ドルにとどまっている。
2024年10月2日/メキシコ、首都メキシコシティ、シェインバウム大統領(ロイター通信)

メキシコシェインバウム新政権が8日、中国より米国との貿易を優先していると示唆した。

エブラルド(Marcelo Ebrard)経産相は8日のビジネスフォーラムで、「米中間の争いが激化していることを認識しており、我々は今、計画を立てている。最善の道は何か、それは北米を支持し、正当な利益を得ることだ」と語った。

またエブラルド氏は中国との貿易を否定するのではなく、米国を重視しつつ、アジアとの取引も推進したいと強調した。「アジアの工場がメキシコに生産拠点を移すのであれば歓迎します...」

メキシコの製造業輸出における国内生産比率は20%未満である。エブラドル氏は「どのようにして輸入を減らすことができるか、どうすれば国内生産比率を高めることができるかを検討している」と述べた。

またエブラドル氏は「シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は個々の企業と協力し、サプライヤーや部品メーカーもメキシコに移転するよう働きかけていく」とした。

「私たちの使命は、市場シェアを拡大することだけでなく、メキシコで生産されるものを増やすことです。必然的に、私たちは各企業と協力し、資金、人材、生産能力の強化などを支援しなければならないことも理解しています...」

メキシコはかつて、石油輸入を米国に頼っていた。現在、石油輸入の規模は自動車、トラック、機械、家電製品などの製造業を下回っている。

メキシコにおける中国からの輸入は1190億ドルに達する一方、対中輸出は110億ドルにとどまっている。

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