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マネーロンダリング疑惑でカジノ13軒が営業停止に メキシコ

当局によると、カジノの資金洗浄手口は通常、盗まれた身分証明書から始まる。
ルーレット(Getty Images)

メキシコ当局は12日、海外で数百万ドルの資金洗浄(マネーロンダリング)に利用された疑いのある13のカジノを営業停止にしたと発表した。

このうち2つのカジノを運営する会社が声明を出し、不正行為を否定。閉鎖命令を政府による嫌がらせと主張した。

ハルフッシュ(Omar Garcia Harfuch)治安・市民保護相は声明で、「閉鎖された13のカジノは犯罪組織とのつながりが疑われているが、麻薬カルテルとは限らない」と述べた。

当局によると、カジノの資金洗浄手口は通常、盗まれた身分証明書から始まる。乏しい学生、主婦、退職者らが、出所不明の電子プリペイドカードやコードを受け取り、カジノで使用する。

賭け金(少額でも)を投入すると、カジノは彼らの身分情報を利用して数百万ドルの巨額利益を登録。その資金はダミー企業の海外口座を経て租税回避地へ送金され、その後カジノや他企業を通じてメキシコへ還流するとされる。

当局によると、この捜査は数カ月前に始まり、米国などの捜査機関が協力したという。

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