◎グアナフアト州では12月14~17日にかけて、40件の殺人事件が報告された。
メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は18日、中部グアナフアト州で未解決の殺人事件が急増していることを受け、同州の検察官を解任するよう要求した。
グアナフアト州では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって血生臭い抗争を繰り広げており、最も殺人事件の多い州として知られている。
グアナファト州検察庁は17日、民間人4人が正体不明の武装集団に殺害されたと発表したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
オブラドール氏は定例記者会見でこの事件に言及。「すべての情報を把握しているわけではないが、武装集団がパーティー会場に押し入り、銃を乱射したと聞いている」と述べた。
またオブラドール氏は「グアナフアト州検察に街を変えてほしいと思っているが...彼らは知事のように振る舞い、影響力を行使しているように見える」と主張した。「検察はカルテルやギャングとつながっている、と考える人はいますか?」
中央政府の統計によると、グアナフアト州では12月14~17日にかけて、40件の殺人事件が報告されたという。
オブラドール氏はグアナフアト州で麻薬関連の殺人事件が急増しているとして、市民に細心の注意を払うよう促した。