◎精神安定剤チャレンジによる事故を報告した学校はこれで4校目となった。
メキシコ当局は31日、SNSで流行中の「精神安定剤チャレンジ」に参加したとみられる小学生15人が手当てを受けたと発表した。
メキシコの学校では抗うつ剤(抗不安薬、精神安定剤)を一気飲みし、誰が最後まで起きていられるか勝負する危険なゲームが流行している。
保健省によると、事故は麻薬カルテルの暴力に悩まされている中部グアナフアト州の小学校で30日に発生したという。政府は先週、薬物の過剰摂取は取り返しのつかない事故につながると警告していた。
精神安定剤チャレンジによる事故を報告した学校はこれで4校目となった。
グアナフアト州政府によると、生徒たちは保健室で手当てを受け、命に別条はないという。生徒の保護者たちはSNSに怒りをぶちまけ、政府にツイッターやフェイスブックを監視するよう求めた。
グアナフアトの市長は自身のフェイスブックアカウントに「小学生は学業に専念すべきであり、SNSアカウントを持つべきではない」と投稿した。「小学生に必要なものは勉強、運動、友人、バランスの取れた食事、睡眠、勉強であり、ドラッグレースは必要ありません」
地元メディアによると、手当てを受けたのは5、6年生とみられ、精神安定剤を入手した経緯などは分かっていないという。
保健省は25日、精神安定剤クロナゼパムなどの危険性について警告を発し、処方箋なしでそれらを販売している薬局を見つけた場合は関係機関に報告するよう市民に呼びかけた。
この警告は首都メキシコシティの中学校で生徒8人が「規制薬物」を服用して治療を受けたことを受け、出された。8人のうち何人かは入院したと伝えられている。
その数日前には北部の都市モンテレイの中学校でも生徒3人がクロナゼパムを服用し、治療を受けていた。