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メキシコ大統領、トランプ氏と関税免除延長で合意、首脳会談へ

シェインバウム氏は定例会見で、「54件の未解決貿易問題の解消を目指している」と語った。
メキシコのシェインバウム大統領(左)とトランプ米大統領(Getty Images)

メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は27日、週末にトランプ(Donald Trump)米大統領と会談し、貿易協定締結に向けて協議するため、関税に関する措置を「さらに数週間」延長することで合意したと発表した。

米国は7月、新たな貿易協定締結に向けた協議を継続するため、一部のメキシコ製品に対する関税を25%から30%に引き上げる措置を90日間停止することに合意していた。この期間は今週末で終了する予定だった。

シェインバウム氏は定例会見で、「54件の未解決貿易問題の解消を目指している」と語った。

またシェインバウム氏は「この問題は解決に向かっている」と強調した。

シェインバウム氏の発言を受け、メキシコペソは対米ドルで0.29%上昇し、「1ドル=18.38ペソ」となった。

メキシコはUSMCA(米国・メキシコ・カナダ貿易協定)のおかげで、トランプ関税の直撃をほぼ免れている。

シェインバウム氏は今月初め、「米国と貿易面で有利な合意に達すると確信している」と表明。「EV、半導体、衛星、ドローン、人工知能研究所の開発プロジェクトにおける新たな進展を発表する予定だ」と述べていた。

一方、トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、カナダ・オンタリオ州政府が公開した広告への対応として、カナダとの貿易交渉を打ち切ると発表した。

この広告には故レーガン(Ronald Reagan)元米大統領による外国製品への関税を批判する演説の音声が使用されていた。

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