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▽メキシコの経済は米国に大きく依存している。
メキシコのシェインバウム大統領(AP通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は13日、退任までに同国を世界トップクラスの経済大国にするロードマップを示した。

世界銀行によると、メキシコのGDPは23年末時点で世界第12位。シェインバウム氏は定例会見で、「2030年までにトップ10入りを目指す」と表明した。

メキシコの経済は米国に大きく依存している。

シェインバウム氏が示したロードマップによると、政府は国内製造業を強化し、輸出に力を入れ、製造業で雇用を創出し、国内への投資を呼び込むためにお役所仕事をやめるつもりだという。

このビジネス・フレンドリーなアジェンダはシェインバウム氏の前任者でありメンターであるオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)前大統領のやり方と異なる。

オブラドール氏は国営企業が大好きで、しばしば民間企業と対立してきた。

シェインバウム氏は外国投資をGDP比28%まで増やし、製造業だけで150万人の雇用を生み出し、中国の輸入に依存する産業の構造を改革するなど、数多くの目標を列挙した。

メキシコの中国依存は米国とカナダとの緊張の主な要因となっている。

またシェインバウム氏は貿易協定、関税政策、税関執行の強化を利用して、同国の地位を高めると強調した。

オブラドール氏はトランプ(Donald Trump)次期米大統領と比較的良好な関係を構築したが、シェインバウム氏がその流れを引き継ぐかは不明だ。

トランプ氏はメキシコとカナダの麻薬・移民流入対策に不満を示し、1月20日の就任初日にメキシコ、カナダ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。

シェインバウム氏はトランプ氏が米加メキシコ自由貿易協定を無視して関税をかけた場合、関税で対抗すると示唆している。

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