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▽メキシコはトランプ大統領が先週発表した「相互関税」リストに含まれていないが、別の関税に直面している。
メキシコのシェインバウム大統領(Getty Images/AFP通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は7日、トランプ米政権による関税計画について、「回避に向けた協議を進めているが、最悪の事態も想定している」と述べた。

メキシコはトランプ(Donald Trump)大統領が先週発表した「相互関税」リストに含まれていないが、別の関税に直面している。

トランプ氏は先月初め、メキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を発動。中国には10%の追加関税を課した。

しかし、トランプ氏は2日後、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除。その後、免除期間をさらに延長した。

フェンタニルの問題が解決すれば、この関税も12%まで下がる見通しだ。

それでもメキシコは、トランプ氏が以前に課した鉄鋼・アルミニウム・自動車に対する25%の関税で大打撃を受けている。

シェインバウム氏は定例会見で、「USMCA対象品の関税も回避したい」と語った。

またシェインバウム氏はエブラルド(Marcelo Ebrard)経済相がワシントンDCに赴き、政府高官との協議を続けるとした。

さらに、「米国の鉄鋼とアルミニウム製品に25%の報復関税をかければ、インフレが加速する」と強調した。「物価高騰を望む人はいますか?報復関税は自国の経済に打撃を与えます...」

シェインバウム氏は「報復を完全に除外しているわけではないが、対話を続けることが重要だ」と強調した。

メキシコ当局はメキシコが米国から輸入する鉄鋼・アルミニウムの量が米国に輸出する量を上回っているため、トランプ関税は不当と批判している。

トランプ氏はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。

メキシコと米国の貿易総額は昨年、8000億ドル(約118兆円)を超えた。

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