メキシコでスクリューワームハエ症拡大、米国に接近中
8月17日時点の症例数は5086件。前月比で53%も急増しているという。
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メキシコ国内における8月のスクリューワームハエ症(蠅蛆症)の感染事例が5000件を超えた。現地メディアが28日に報じた。
それによると、8月17日時点の症例数は5086件。前月比で53%も急増しているという。
症例の大部分は牛で、犬、馬、羊への感染も報告されている。
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
専門家によると、必要な対策を講じなければ地域の野生生物に壊滅的な被害をもたらす可能性があるという。
このウイルスは2023年に南部で発生が確認されて以来、ゆっくり北上し、米国に接近している。
米国の牧場経営者や畜産関係者はこのハエの北上を注視している。
米当局の推計によると、米国最大の牛生産地である南部テキサス州でこれが流行した場合、損失額が18億ドルに達する恐れがあるという。
米国は24年11月、メキシコでスクリューワームが確認されたこと受け、家畜の輸入を停止。農務省はその後、家畜の健康状態を評価する新しいプロトコルに基づき、25年2月に制限を解除していたが、5月に再び輸入を停止した。
米農務省は先月初めから家畜の輸入を段階的に再開した。