◎オブラドール氏は米州機構(OAS)を改革したいと公言しており、このサミットはその計画の一部になる可能性がある。
メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は7日、南米の指導者を首都メキシコシティに招き、サミットを開催すると発表した。
オブラドール氏によると、チリ、アルゼンチン、エクアドル、ペルー、コロンビアの大統領が参加を表明したという。
オブラドール氏は声明で、「来年1月1日に就任するブラジルのダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)次期大統領も招待しており、連絡を待っている」と明らかにした。
メキシコ大統領府によると、サミットの日程は11月23日~25日の3日間。メキシコシティで行われる予定だ。
サミットに出席する首脳はエクアドルのラソ(Guillermo Lasso)大統領以外、左派とみなされている。
オブラドール氏は米州機構(OAS)を改革したいと公言しており、このサミットはその計画の一部になる可能性がある。
オブラドール氏はOASを米国の従属機関と考えており、中南米とカリブ海諸国で構成される新しい機関または経済枠組みを構築したいと宣伝している。
オブラドール氏は以前の声明で、「OASを改革し、どの国、どの政府にも従属しないようにし、どの覇権主義にも従わないようにしたい」と述べていた。
キューバ、ニカラグア、ベネズエラは米カリフォルニア州で今年6月に開催された米州サミットに招待されず、これに不満を示したオブラドール氏も欠席した。