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▽メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は12万人以上と推定されている。
2025年3月14日/メキシコ、西部ハリスコ州、麻薬カルテル「ハリスコ新世代」が運営する施設を捜索する当局者(ロイター通信)

メキシコ西部ハリスコ州で「人間屠殺場」を発見した活動家グループの関係者2人がオートバイに乗った武装兵に射殺された。警察が24日、明らかにした。

それによると、殺害されたのは行方不明になっている親族を探していた男性とその息子。ハリスコ州内で23日夜にオートバイに乗った2人組に撃たれ、死亡したという。

ハリスコ州検察庁は声明で「逮捕者は出ておらず、警察が殺人犯を追跡している」と述べた。

行方不明者を捜索するNGOは先月初め、ハリスコ州郊外のカルテル施設で何百もの靴やリュックサックなどの所持品とともに、数百の人骨を発見。男性と息子も捜索に参加していた。

この施設は麻薬カルテル「ハリスコ新世代」が運営。ハリスコ州グアダラハラから60キロほど離れた砂漠地帯にある。行方不明者の親族たちが参加するNGOはこの敷地内に入って家族の持ち物を探していた。

警察はこの施設を「人間屠殺場」「人間食肉処理場」などと呼んでいる。

当局はハリスコ新世代の戦闘員がこの施設内で「実戦形式のトレーニング」を行っていたと述べている。

親子は2024年2月に失踪した親族を探していた。

施設を発見したNGOによると、今月初めにも行方不明の兄を探していた女性が何者かに射殺されたという。

行方不明者を捜索するグループはしばしば脅迫を受ける。権利団体はその多くに犯罪グループが関与していると主張している。

ハリスコ州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルの宿敵であるハリスコ新世代の本拠地がある。

ハリスコ州でこのような集団墓地が見つかることは珍しくない。

メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は12万人以上と推定されている。

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