◎捜査当局は声明で、「偽造品を含む26万2000点以上の証拠を押収した」と述べた。
メキシコの警察当局は29日、首都メキシコシティのダウンタウンにある中国やその他アジア製品の偽造品を販売する複合店舗を家宅捜索したと明らかにした。
それによると、200人以上の警察官、陸軍兵士、検査官は28日、同市の中心部にあるメキシコマート(Mexico Mart)と呼ばれる建物に踏み込み、有名ブランド品に見せかけた約9万点の偽造品を押収したとう。
捜査当局は声明で、「偽造品を含む26万2000点以上の証拠を押収した」と述べた。
地元メディアはマーベル、サンリオ、ディズニー、任天堂の模造品などが含まれ、その多くが中国やマレーシアなどで製造されたものであったと報じている。
当局によると、すべての証拠を押収するのに7時間かかったという。
地元テレビ局が報じた映像には漢字で書かれた看板を掲げる店舗に出入りする捜査官の姿が映っていた。
それによると、模造品は中国、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、ベトナムからのものだったという。
トランプ(Donald Trump)次期米大統領は今週、メキシコの輸入品に25%の関税を課すと表明。これを受け、一部の米共和党員はメキシコが中国製品を米国市場に大量に流通させるパイプ役になっていると懸念を表明していた。
今回の家宅捜索が共和党員の発言を受け行われたかは不明である。
地元メディアによると、この模造品が米国に輸出するために持ち込まれたという証拠はなく、クリスマス前後に繁華街に溢れる露天商向けとみられる