◎中央政府は貨物専用で使われている都市間路線4本を旅客サービス兼用にするよう求めている。
メキシコ政府は20日、民間の貨物鉄道会社に対し、貨物より旅客列車の運行を優先するよう求める政令を公布した。
報道によると、この政令は民間の主要貨物運行会社2社に対し、来年1月15日までに旅客サービスを提供する提案書を提出するよう求めている。
拒否すれば、中央政府は2社の運行資格を剥奪し、その貨物サービスを陸軍に委託するとしている。
同国で運行する鉄道の大半が貨物列車であり、旅客列車は首都メキシコシティの地下鉄や北部の銅渓谷(コッパー・キャニオン)、ハリスコ州の鉄道など、ごく一部に限られている。
中央政府は貨物専用で使われている都市間路線4本を旅客サービス兼用にするよう求めている。
対象区間はメキシコシティ~ヌエボラレドまでの約1120キロ、アグアスカリエンテス~シウダー・フアレスまでの約1450キロ、メキシコシティ~ノガレスまでの約2180キロ。