▽米国務省は19日、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やメキシコ№2の「ハリスコ新世代」などの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定した。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は20日、米国がメキシコの様々な麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定したことを受け、メキシコの国家主権を守ることを目的とした憲法改正を提案すると表明した。
シェインバウム氏は定例会見で、「メキシコ国民はいかなる状況においても、国家の完全性、独立性、主権を害する海外からの介入、侵入、その他いかなる行為も受け入れない」と語った。
米国務省は19日、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やメキシコ№2の「ハリスコ新世代」などの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定した。
トランプ(Donald Trump)大統領は米国に流入するフェンタニルと不法移民に麻薬カルテルが深く関与しているとして、取り締まりを強化すると公言してきた。
この指定により、米国がメキシコ国内で一方的に軍事行動を始めるのではないかという懸念も高まっている。
シェインバウム氏によると、メキシコはこの決定について米国から何の相談も受けていないという。
メキシコは以前からこの指定に反対しており、麻薬カルテルはテロリストのような政治的な目的ではなく、利益によって動機づけられていると主張している。
この指定は米国企業を含むメキシコでの国際ビジネスを複雑にする危険性がある。また、米国の亡命申請の法的状況も変化する可能性があり、カルテルの支援を受けている不法移民はテロ組織を支援していると非難される可能性があるため、損害を被る恐れがある。