◎住民たちは工場が水を使い過ぎていることや、汚染水を垂れ流していることに抗議し、近くの道路を封鎖して政府に対応を求めていた。
メキシコ、中部ベラクルス州のビーチ(Getty-Images)

メキシコ中部ベラクルス州で豚肉加工工場による水質汚染に抗議する住民と警察が衝突し、2人が死亡した。当局が21日、明らかにした。

それによると、現場は同州郊外の豚肉加工工場近く。住民たちは工場が水を使い過ぎていることや、汚染水を垂れ流していることに抗議し、近くの道路を封鎖して政府に対応を求めていた。

この抗議デモに参加した男性はAP通信の取材に対し、「機動隊に道路封鎖をやめるよう命じられ、拒否したら殴られた」と語った。

州検察によると、22歳と27歳の男性が警察官に射殺されたという。

州検察の担当官は声明で、「この取り締まりは明らかにやりすぎであり、徹底調査を約束する」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「現場に到着した約400人の機動隊員が住民を追いかけ回し、殴り、何人かが撃たれた」と伝えている。

州警察は声明を出しておらず、逮捕者が出たかどうかも不明だ。

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