メキシコのブラジル産牛肉輸入量、米国を抜く、トランプ関税の影響
1~7月期におけるブラジルの牛肉輸出先上位4カ国は中国、米国、チリ、メキシコであった。
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ブラジル牛肉輸出業協会(ABIEC)によると、メキシコのブラジル産牛肉の輸入量が米国を抜いたという。
トランプ(Donald Trump)米大統領はブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。今月初めにブラジルの関税率を50%に引き上げた。
これまで免除枠外のブラジル産牛肉には26.4%の輸入関税が課されていた。
ABIECが27日に公表したデータによると、8月1日から25日までの間にブラジルはメキシコに1万200トン(86.6億円相当)の牛肉を輸出した。
一方、米国向け輸出は7800トン(64.2億円相当)で、ロシアとチリへの輸出量(各7900トン)を下回った。
ABIECによると、メキシコ向け牛肉輸出は増加傾向にある。今年1~7月期に輸出した牛肉は6万7659トン(537億円相当)で、前年同期比の3倍に達した。
これは24年通年に輸出された約4万6000トン、23年の5000トン強と比較しても顕著な増加であり、ブラジルはメキシコ向け輸出認可を持つ食肉加工工場の数を増やす方針である。
1~7月期におけるブラジルの牛肉輸出先上位4カ国は中国、米国、チリ、メキシコであった。
現地メディアによると、米国ではブラジル産牛肉の価格が少しずつ上昇している。