◎シェインバウム次期大統領にケガはなかった。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)次期大統領らを乗せた車列が高速道路で事故に巻き込まれ、少なくとも1人が死亡した。シェインバウム氏にケガはなかった。
報道によると、車列は北部コアウイラ州の高速道路で事故に遭遇。先導者が別の車に衝突し、その車に乗っていた1人が死亡したという。
シェインバウム氏の広報担当は声明で、「シェインバウム氏の側近が負傷し、手当てを受けている」と明らかにした。
それによると、シャインバウム氏を乗せた車は先導車と十分な車間距離を取っていたため、接触を回避できたという。
警察が事故原因を調べている。亡くなった1人の身元は明らかになっていない。
シャインバウム氏は与党・国家再生運動(MORENA)所属。今月2日の選挙で野党・国民行動党(PAN)のガルベス(Xóchitl Gálvez)上院議員らに大差をつけ、初当選を果たした。
報道によると、シェインバウム氏はオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領と共に、コアウイラ州郊外の炭鉱を視察する予定であった。
この炭鉱では現在、2006年の崩落事故で死亡した63人の遺体を収容する作業が進められている。
捜査当局は今週、この炭鉱の坑道奥で数人の遺体を発見・収容したと明らかにしていた。
オブラドール氏は9月30日に退任。シェインバウム氏が同国初の女性大統領に就任する。
シェインバウム氏は元メキシコシティ市長で、過去10数年、何度も連邦政府のプロジェクトに関与してきた。
地元メディアによると、オブラドール氏とシェインバウム氏は予定通り炭鉱を視察し、復興・救助作業に当たる作業員らと面会。その後、スピーチを行ったという。