◎中南米諸国から米国への亡命を希望する移民の数は歴史的な水準に達している。
中米グアテマラからメキシコに渡った移民約1000人がグループを結成し、米国に向かったようだ。現地メディアが16日に報じた。
AP通信によると、このグループは「ピース・フリーダムSOS」と名乗り、主にベネズエラ人で構成されるという。
メキシコ南部の国境付近では警察と国境警備隊がパトロールを強化している。
APの取材に応じた男性は、「メキシコ南部の川を渡って何とか入国した」と語った。彼らは主に路上で寝泊まりし、食料を買うお金が尽きたため、グループを作って米南部テキサス州の国境を目指すことにしたという。
ベネズエラ出身の女性はAPに、「私たちはただ前進し、アメリカンドリームを叶え、働きたいだけなのです」と語った。「私たちは皆、米国で働きたいと考えています...」
この女性はリュックサックと寝具代わりの丸めた発泡スチロールを背負っていた。女性はこのグループに参加する1週間ほど前にメキシコに入ったという。
中南米諸国から米国への亡命を希望する移民の数は歴史的な水準に達している。
米当局によると、2022年6月~2023年5月の間に南部の国境に到着した移民は250万人近くに達し、前年から倍増したという。
移民の旅は決して楽なものではなく、麻薬カルテルやギャングによる誘拐、恐喝、暴力の標的にされることも多い。移民は安全を確保するためにグループを作って旅をするのである。
ベネズエラの移民はコロンビアやペルーなどの南米諸国に亡命することが多かったが、最近ではコロンビア・パナマ間の危険な密林地帯「ダリエン地峡(Darien Gap)」を抜け、米国を目指す人が増えているようだ。