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メキシコ25年8月前半インフレ率、中銀の目標値維持=ロイター調査

メキシコの経済はトランプ米政権の関税政策や世界経済の不透明感により、低成長に直面。市場は25年末の政策金利を7.50%と予想している。
メキシコ、首都メキシコシティの市場(AP通信)

メキシコの25年8月前半の消費者物価指数(CPI)は多少上昇したものの、中央銀行の利下げ方針に影響を与える可能性は低そうだ。

ロイター通信は21日、アナリスト14人のデータを更新。25年8月前半のインフレ率の中央予想値は前年同月比3.66%増となり、7月後半の3.48%から上昇すると予想した。中銀の目標値は3%±1ポイントである。

一方、食品やエネルギーを除くコアインフレ率は目標値を上回る4.27%に上昇。前月の4.22%を上回り、昨年半ば以来の水準に達する見込みだ。

25年7月のインフレ率は前年同月比で3.51%増。6月の4.32%から低下し、20年12月以来の水準となった。

中銀は今月初めの金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き下げ、7.75%に設定。利下げは5会合連続であった。

理事会のメンバー5人のうち、ヒース(Jonathan Heath)副総裁が唯一、反対票を投じた。

この会合の議事録は21日に公表される予定だ。

メキシコの経済はトランプ米政権の関税政策や世界経済の不透明感により、低成長に直面。市場は25年末の政策金利を7.50%と予想している。

メキシコの25年第2四半期(4~6月)の経済成長率は前年同月比でプラス0.7%、第1四半期(1~3月)のプラス0.1%から改善した。

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