◎シェインバウム氏は今月初めの選挙で野党候補に圧勝。同国初の女性大統領に就任することが決まった。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)次期大統領が27日、新たな閣僚候補を発表した。
それによると、持続可能な開発の専門家であるゴンザレス(Luz Elena González)氏などが候補に選出されたという。
シェインバウム氏は記者会見で、ゴンサレス氏の再生可能エネルギーと財政処理の経験を強調。「石油大手や国営電力会社との折衝で力を発揮するだろう」と述べた。
ゴンサレス氏は首都メキシコシティの財政などを担当してきた。
シェインバウム氏は行政長官、保健相、インフラ担当相、都市開発相などの人事も公表した。
地元メディアによると、国防相や内相などの主要閣僚も近日中に決まる見通し。男女比率は半々になるとみられる。
財務相はオブラロール政権のラミレス(Rogelio Ramírez de la O)氏が続投する予定。
シェインバウム氏は今月初めの選挙で野党候補に圧勝。同国初の女性大統領に就任することが決まった。
大統領の任期は6年、再選は禁じられている。
シェインバウム氏は選挙後、オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領が在任中に憲法改正を実現すると表明し、株式・為替市場が暴落したことを受け、火消しに追われた。
オブラドール氏が推進する憲法改正には最高裁を含む裁判所の判事を選挙で選ぶ、国民向け給付金の義務を憲法に明記するなどがある。
判事は現在、国会が任命している。
オブラドール氏は今月初めの定例会見で、憲法改正を批判する人々を「神経質な奴ら」と呼んだ。
またオブラドール氏は「大企業の奴隷になっている判事がいる」と主張。「超富裕層と呼ばれる連中は判事を自分のキーホルダーにしている」と述べていた。