◎人々を乗せたバンは19日にグアテマラ国境近くの道路でトラックと衝突した。
メキシコ、米国を目指す亡命希望者たち(Getty Images)

メキシコ当局は19日、南部チアパス州の交通事故で亡命希望者とみられるベネズエラ人3人が死亡、5人が負傷したと発表した。

州検察によると、人々を乗せたバンは19日にグアテマラ国境近くの道路でトラックと衝突したという。警察が事故の原因を調べている。

18日遅くには同じくチアバス州でベネズエラ人9人を乗せた車が事故を起こし、数人が負傷した。地元メディアによると、死者は出ていない。

さらに、米カリフォルニア州の国境に近いバハカリフォルニア州ティフアナでは19日、米国への亡命を希望するベネズエラ人が抗議デモを行った。

入国管理局によると、デモ参加者30人に仮入国を許可する通行証が交付されたという。

メキシコ外務省は12日、「仮入国の資格を得たベネズエラ移民」の米国入りを認める協定で米国と合意したと発表した。これは米国に不法入国したベネズエラ移民をメキシコに強制送還することを意味する。

しかし、多くのベネズエラ人が規則が変更されたにもかかわらず、不法にメキシコ入りし、米国を目指している。

メキシコの国境警備隊は先週、米国との協定に基づき、高速道路の検査所の数を増やした。グアテマラ国境付近には少なくとも3カ所、新たな検査所が設置されている。

メキシコ外務省によると、この協定が発効されて以来、約1800人のベネズエラ人が米国からメキシコに送還されたという。

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