◎圧倒的な力を誇る神々に戦いを挑むのは無謀なことだ。
2024年6月1日/メキシコ。東部ユカタン州プログレソ、ポセイドン像を見学する人々(Getty Images)

神々は怒っているに違いない。あるいは人類の傲慢さをあざ笑っているかもしれない。

メキシコ当局は12日、東部ユカタン州プログレソの浅瀬に現れたギリシャ神話の海神「ポセイドン」に退去を勧告した。

この像は今年5月に建てられ、新たなインスタ映えスポットになった。

しかし、メキシコ環境保護庁は海岸から数メートル離れた浅瀬に現れた三又の矛を振りかざすポセイドンについて、「設置許可を得ておらず、違法工作物である」と明らかにした。

この発表後、多くの地元住民がポセイドンに哀悼の意を表し、記念写真を撮るために集まった。

報道によると、地元の先住民族はこの像が「信仰を害する」として、撤去を求める法的申し立てを行ったという。

圧倒的な力を誇る神々に戦いを挑むのは無謀なことだ。

しかし、ポセイドンは訴訟、SNSの嵐、無許可工作物という現代世界の攻撃を受け、海に戻ることになりそうだ。

ポセイドンと一緒に写真を撮った男性は地元テレビ局の取材に対し、「ポセイドンが近いうちに撤去されるという噂を聞き、別れを言いに来た」と語った。

少なくとも12人のX(旧ツイッター)ユーザーが「さよならポセイドン」と投稿した。

地元メディアによると、ポセイドンを設置した団体は環境保護庁に設置許可願を提出すると主張しているという。

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