◎猫たちは宮殿の芝生広場で会議を開き、何かを話し合っていた。
メキシコ政府が大統領府(国立宮殿)の芝生広場を占拠し、ハトを追いかけまわしたり、職員にエサをねだる猫19匹を「動く固定資産」に指定し、生涯に渡ってエサを与えると宣言した。
ある猫は国立宮殿の外壁で爪をとぐ。別の猫は職員からこっそりアイスクリームをもらっているようだ。
地元メディアによると、国立宮殿では少なくとも19匹の野良猫が自由気ままに生活しているという。
野良猫たちは記者会見に乱入したり、オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領の背後に回り、シークレットサービスににらまれても知らん顔だ。
大統領府の専属医は記者会見で、「彼らは宮殿のあらゆる場所に出入りできるので、会議やインタビューに電撃参戦したり、カメラの前に迷い込んだりするのです」と語った。
それによると、オブラドール氏は宮殿内の野良猫に「動く固定資産」という称号を与え、同氏が今年10月に退任した後も猫にエサを与え、一生面倒を見る義務を課したという。
この会見後、猫たちは宮殿の芝生広場で会議を開き、何かを話し合っていた。
専属医は次のように強調した。「彼らは今や国立宮殿のシンボルです。私たちがこの世界を理解するのと同じように、この猫たちの存在なしには国立宮殿を理解することはできないでしょう。私たちは彼らの世話をしなければなりません」