◎麻薬戦争に巻き込まれて死亡した民間人は35万~40万人、行方不明者は10万~20万人と推定されている。
2022年8月30日/メキシコ、首都メキシコシティ、「強制失踪の被害者のための国際デー」のイベント、行方不明者の写真を見る女性(Eduardo Verdugo/AP通信)

メキシコの警察当局は13日、南東部タバスコ州で行方不明になっていたコロンビア人女性8人を保護したと発表した。

タバスコ州知事室によると、8人の健康状態は良好で、警察の保護下に置かれているという。

8人が滞在許可を得ていたかどうかは不明。警察は8人を保護した経緯を明らかにしていない。

AP通信は警察筋の話しとして、「8人はパスポートをギャングに奪われ、奴隷同然の扱いを受けていた」と伝えている。

コロンビア外務省は13日に声明を発表。「駐大使が12日にタバスコ州当局に8人の捜索を正式に依頼した」と明らかにした。

それによると、8人は人身売買の被害者である可能性が高いという。

コロンビア内務省は別の声明で、「コロンビア人女性9人が行方不明になっているという情報があり、メキシコ当局と情報をやり取りしている」と報告した。

メキシコのテレビ局は保護された1人の証言を引用し、「ギャング間抗争に巻き込まれ、ついてこなければ殺すと脅された」と伝えている。

メキシコはシリア、イエメン、アフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつである。麻薬戦争に巻き込まれて死亡した民間人は35万~40万人、行方不明者は10万~20万人と推定されている。

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